リスク回避などのメリット

株式に係わる事柄とそのほかの金利などを交換する取引を、エクイティスワップ取引と行いますが、これによってさまざまなリスク回避などのメリットを受ける事が可能になります。

例えば企業などが資産を活用することを目的として、持ち合いの株式を証券会社に引き渡すことにより、その株式の売買益の代わりに、これと交換した固定金利の支払いを受け取るなどの事も可能になります。

このエクイティスワップでの取引も、金利や株式などの原資産を利用して派生したデリバティブ取引になる事になり、株式にかかわる銘柄と金利などを交換する事によって行われるものになります。

エクイティスワップの取引においてよく行われるものは、株式指数の変動率と変動金利の交換を行う取引になり、これによって資金の流動性を高める事が可能となり、大きなメリットが生まれることになります。

例えば企業などが株式の持ち合いなどをしている場合には、その株式はそれを銘柄として売買取引などを行うことを目的としておらず、固定的な資産として保有していることがほとんどであり、このために資金の流動性としては非常に低いものとなっていることがほとんどです。

こうした事により、例えば資産の運用の目的によって保持している株式などのように、株式市場の動向や株価の状況などによって、これを積極的に売買取引などを行って、そこから利益を求めていくような資産運用には、持ち合いの株式は向いていないために、資産としては充分に成り立っているものの、有効活用という点で考えた場合には、やはり流動性の低いものであると言わざるを得ないことになります。

しかし、こうした状況においてエクイティスワップを利用することによって、こうした流動性の低い株式の資産を流動性の高いものに交換することができるわけです。

例えば、株式の市場の状況が思わしくない場合などには、所有している株式に対してエクイティスワップ取引を行って金利などの収益を得るようにすることにより、株式の値下がりによるリスクを回避して影響をおさえつつ、その株式の保持状態を続ける事が可能になります。

また、株式市場が好調な場合などでは、株の取得をせずとも金利などと株式をエクイティスワップ取引によって交換することによって、その株式からの利益を得る事ができるため、株銘柄の大量購入などによって株価が影響を受ける事を避けたり、税制上のリスクを避けるために株銘柄の取得を行わずに、こうして株式の利益を得るなどの目的でも利用できるというメリットがあるのです。